くるまにあ通信管理人のタケです。
エンジンブレーキ、ちゃんと使ってますか?
正直、僕も免許取りたてのころはよくわかってなかったんですよね。教習所で「下り坂ではエンジンブレーキを使いましょう」って習ったけど、実際どうやるの?フットブレーキ踏んどけばよくない?って思ってました。
昔乗ってたミニカのシフトに「2」とか「L」ってあったんですけど、何のことかわからなくて一度も触らなかったんですよね。
でもこれ、ちゃんと理解しておかないと危ないやつなんです。今回はエンジンブレーキのやり方から、フットブレーキとの使い分け、ネットでよく見る「エンジンブレーキうざい問題」まで、まるっとまとめてみました。
エンジンブレーキって何?やり方はめっちゃシンプル
一言で言うと、アクセルペダルから足を離すだけです。
それだけ?って思いますよね。でもほーんとにそれだけ。アクセルを離すとエンジンへの燃料供給が減って、エンジン内部の抵抗で車が自然に減速します。これがエンジンブレーキ。
で、ここからがポイントなんですがー、ギアを低くするほどエンジンブレーキが強くなるんです。Dレンジで軽く減速したいならアクセルオフだけでOK。でも下り坂でしっかり減速したいなら、ギアを落とす必要があります。
AT車・CVT車でのエンジンブレーキのかけ方
「MT車はギアを落とせばいい」ってのはわかりやすいんですが、AT車やCVT車だとちょっと迷いますよね。車種によってシフトの表記が違うので、表にまとめました。
| 操作 | 方法 | 効き具合 |
|---|---|---|
| アクセルオフ | 足を離すだけ | 弱め |
| 2(セカンド) | シフトを2に | 中程度 |
| L(ロー) | シフトをLに | 強い |
| S / B | シフトをS/Bに | CVT車・HV車に多い |
| パドルシフト | ハンドル裏の「-」 | 段階的に調整可能 |
最近の車だと「2」や「L」がなくて「S」や「B」しかないものが多いです。プリウスとかのBレンジは「ブレーキ」のBで、強めのエンジンブレーキ専用のポジション。
初めて見たとき「Bって何…?バック?」ってなったの僕だけじゃないはず。
エンジンブレーキはどこで使う?フットブレーキとの使い分け
「全部フットブレーキでよくない?」って思うかもしれません。でもフットブレーキだけに頼ると、下り坂でブレーキが効かなくなる「フェード現象」が起きる可能性がある。これがまーじで怖いんですよ(まにあ編で詳しく書きます)。
| シーン | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 長い下り坂 | エンジンブレーキ | フェード現象の防止 |
| 高速の減速 | エンジンブレーキ→足ブレーキ | スムーズに減速できる |
| 信号が赤に | エンジンブレーキ→足ブレーキ | 燃費もよくなる |
| 車間距離の調整 | エンジンブレーキ | 軽い減速にちょうどいい |
| 急に止まりたい | フットブレーキ | エンジンブレーキだけでは無理 |
大事なのは「エンジンブレーキだけで止まろうとしない」こと。あくまでフットブレーキの補助です。最終的に止まるのはフットブレーキの仕事。
「エンジンブレーキうざい」問題
ネットで「エンジンブレーキ うざい」って検索する人、けっこういるんですよ。
理由はシンプルで、エンジンブレーキ中はブレーキランプが点かないから。後続車からすると「え、なんで急に減速してるの?」ってなって、車間距離が詰まって怖い思いをするわけです。
これには簡単な対策があって、エンジンブレーキをかける前にフットブレーキを軽くチョンと踏んで、ブレーキランプを一瞬光らせる。これだけで後ろの車は「あ、減速するんだな」ってわかります。
ただ、そもそも十分な車間距離を取ってれば問題ないんですけどね。車間距離を詰めすぎてる後続車のほうに問題があるっていうのが本来の話です。
まとめ
- エンジンブレーキ=アクセルから足を離す。ギアを落とすと強くなる
- 長い下り坂、高速の減速、信号手前で活躍する
- ブレーキランプが点かないから、後続車への配慮も忘れずに
- フットブレーキの「補助」。止まるのはフットブレーキの仕事
まにあ編

ここからはもうちょっと踏み込んだ話を。
なぜ減速する?エンジンブレーキの仕組み
アクセルを離すとエンジンへの燃料供給がカットされます。でもエンジンはタイヤの回転力で無理やり回され続ける。この「無理やり回される」ときに生まれる抵抗が、減速の正体です。
| 抵抗の種類 | 何が起きてるか |
|---|---|
| 圧縮抵抗 | ピストンが空気をギュッと圧縮するときの抵抗 |
| ポンピングロス | スロットルが閉じた状態で空気を吸い込むときの負圧 |
| 機械摩擦 | クランクシャフトやピストンが動くときの摩擦 |
ギアが低い=エンジン回転数が高い=抵抗が大きい=減速が強い。だから「ギアを落とすとエンジンブレーキが強くなる」んです。馬力の記事でエンジン回転数の話をしましたが、あの回転数がここでも効いてくるんですよね。
フェード現象とベーパーロック|フットブレーキの限界
下り坂でフットブレーキを踏み続けるとどうなるか。ここ、めっちゃ大事な話です。
まずフェード現象。ブレーキパッドが約300〜350度に達すると、パッドの摩擦材(樹脂やゴム)が熱で分解してガスになる。このガスがパッドとローターの間に膜を作って、摩擦力がガクッと落ちます。
ペダルは踏めてるのに、止まらない。これがほーんとに怖い。
さらにヤバいのがベーパーロック現象。フェードのもう一段先です。パッドの熱がブレーキフルード(油圧を伝える液体)に伝わって、フルードが沸騰。中に気泡ができて、ペダルを踏んでもスカスカで奥まで入ってしまう。
| フェード現象 | ベーパーロック | |
|---|---|---|
| 何が起きる | パッドがガス化(300〜350度) | フルードが沸騰(140〜230度) |
| ペダル | 踏めるけど効かない | スカスカ、奥まで入る |
| 危険度 | 高い | 最も高い |
温度の数字が違うのは、測ってる場所が違うからです。フェードはパッド表面の温度、ベーパーロックはフルード(液体)の沸点。パッドの熱がジワジワとフルードに伝わって、最終的に沸騰に至る。だからベーパーロックは「フェードの先」なんです。
どっちも「フットブレーキに頼りすぎ」が原因。だからエンジンブレーキを併用して、フットブレーキの負担を減らすことが大事なんです。教習所で「下り坂ではエンジンブレーキ」って口酸っぱく言われた理由がこれ。
回生ブレーキ|EVとハイブリッドのエンジンブレーキ
ハイブリッド車やEVには「回生ブレーキ」っていう仕組みがあります。減速するときにモーターが発電機に変わって、車の運動エネルギーを電気に変換してバッテリーに戻す。発電するときの抵抗が制動力になるんです。
まあまあすごいなと思うのが、普通のブレーキは摩擦で熱を出して終わり(エネルギーの捨て)なのに対して、回生ブレーキは電気として回収できる。しかもブレーキパッドの消耗も減る。一石二鳥。
日産リーフの「e-Pedal」みたいに、アクセルペダルだけで加減速できる「ワンペダルドライブ」も回生ブレーキの応用です。
EVの時代が来たら「エンジンブレーキ」って言葉自体なくなるのかな…。
エンジンブレーキで燃費が良くなる?フューエルカットの仕組み
これ意外と知られてない気がしてるんですが、エンジンブレーキ中にエンジン回転数が一定以上(だいたい1,200〜1,500rpm以上)あると、燃料噴射が完全にストップします。「フューエルカット」っていう仕組み。
つまりエンジンブレーキ中の燃料消費はゼロ。タダで走ってる状態。
信号手前で早めにアクセルオフ → エンジンブレーキで減速 → 最後にフットブレーキで停止。これだけで燃費が地味によくなります。JAFも推奨してるエコ運転テクニック。
ただし、無理にギアを落としすぎると逆効果になることもあるので、自然な減速の範囲で使うのがコツです。
参考にしたサイト:
おとなの自動車保険「エンジンブレーキとは」
GAZOO「フェード現象とは?ベーパーロック現象との違い」
JAF「回生ブレーキやターボエンジンはどんな仕組み?」
それでは、今日もいい道を。


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