くるまにあ通信管理人のタケです。
ふるさと納税で電動トゥクトゥクがもらえる、って話、聞いたことあります?
僕もこのニュース見て、まーじで「え、車もらえるの?」ってなりました。しかも、ちゃんと売れてるらしいんですよ。単体で約1,600万円分の寄附を集めてる。ふるさと納税の返礼品って、お肉とかお米とかのイメージだったから、これはけっこう衝撃で。
で、調べてみたらいろいろ面白かったので、ちょっとまとめてみます。
話の主役は、神奈川県伊勢原市のふるさと納税返礼品「ビベルトライク」。株式会社バブルというところが作ってる、3輪の電動モビリティです。見た目はまさにタイとかでよく見る「トゥクトゥク」。あれの電動版を想像してもらえるとだいたい合ってます。
2026年4月16日にバブルが発表したところによると、伊勢原市の令和7年度(2025年度)のふるさと納税寄付額は、前年比約2.3倍の約9,000万円まで伸びた。そのうちの約1,600万円を、ビベルトライクの単体寄附額が稼ぎ出してるっていう話です。電動トゥクトゥクがふるさと納税の返礼品になるのは、同社によると日本初らしいです。
ビベルトライクのスペックを軽くまとめるとこんな感じ。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 乗車人数 | 3人 |
| 全長×全幅×全高 | 2,260mm×1,070mm×1,620mm |
| 最高速度 | 50〜59km/h(モデルによる) |
| 航続距離 | 最大120km |
| 充電 | 家庭用100Vコンセント |
| 一般販売価格 | 59万円〜 |
で、面白いのがここから。これ、普通自動車免許で運転できる3人乗りEVトライクで、取り回しはめっちゃラクそうです。公式サイトによるとヘルメット着用義務なし、車検・車庫証明も不要とのこと。近所のスーパーや、ちょい乗りの街乗りには完璧な気がしてる。
ちなみになんですがー、ふるさと納税でもらう場合の寄附金額は、3人乗りモデル(Li1500)で265万円。公式サイトに載ってる販売価格は59万円〜なので、同じ販売価格帯の製品に、返礼品としてはかなり上位の寄附金額が設定されてる感じです。
これ、ふるさと納税の仕組みの話なんですけど、返礼品等の調達に要する費用が寄附額の3割以下、というのが総務省の指定基準で決まってます。だから高めの寄附額設定になるのは、ルール上自然な話。
で、その265万円を自己負担2,000円で済ませるには、家族構成や控除状況でかなり変わるんですけど、前橋市のふるさと納税早見表の単身・共働きモデルだと、年収7,000万円で控除上限が約258万円、7,500万円で約276万円。ざっくり年収7,000万円台前半がラインになります。
つまり実質、お金持ち向けのおもちゃです。自己負担2,000円でトゥクトゥクがもらえる、って書くとお得そうに聞こえるけど、そのレベルの寄附をしても控除枠に収まる人じゃないと意味がない。普通のサラリーマンは一般販売で買った方がぜんぜん安いです。
でも、それでも1,600万円分の寄附が集まってる。ざっくり6台分です。お金持ちが「面白いからやってみっか」って感じでポチってるのか、法人がノベルティ的に使ってるのか。いずれにせよ、ちゃんと売れてるのがすごい。
そしてもう一つのポイントが、2026年5月1日から、伊勢原市のふるさと納税返礼品に「ビベルCOCO」と「ビベルトラック」が追加されるってこと。
ビベルCOCOはヘッドライトが丸目になった、よりかわいい系のモデル。インスタ映えしそうなやつ。ビベルトラックの方は、後ろを荷台にした小型EVトラック版で、業務用にも使える仕様。このラインナップだと、個人のコレクター向けだけじゃなく、農家の人とか小規模事業者にも刺さりそうです。
なんで伊勢原市だけなのかっていうと、株式会社バブルの本社が神奈川県伊勢原市下平間にあるから。ふるさと納税の返礼品には「地場産品」っていうルールがあって、その自治体に本社や工場があるなど一定の条件を満たす製品じゃないと返礼品として出せないんですよ。だからこれは伊勢原市の独占状態になってる。
ここ数ヶ月、僕はこのブログでスズキのeエブリイが発売された話とか、ホンダとソニーのAFEELAが開発中止になった話を書いてきました。軽EVとか高級EVとか、メーカーがEVで揺れに揺れてる中で、こういう「普通免許で乗れる3輪EV」がふるさと納税で伸びてるのは、ちょっとおもしろい現象だなあと思います。
メーカーの大きなEVが「やっぱ採算合わない」で撤退してる一方で、ニッチな電動モビリティは自治体と組んでまあまあ着実に広がってる。方向性はバラバラだけど、全体としてEV化の流れは止まってない、って感じがします。
僕の感想としては、265万円払ってまでは要らないけど、一般販売の59万円なら普通にアリだと思ってます。スイスポの横に並べて、「休日用のちょい乗り」として使うのとかめっちゃ楽しそう。ただ、最高速度50〜59km/hなので、流れが速い幹線道路は正直キツいです。住宅街や田舎道向けですね。
あと、屋根はあるけど側面は開いてるタイプなので、雨の日は横から濡れるし、冬はほーんとに寒いはず。ここは使い方を選ぶ車ですね。
とはいえ、「ふるさと納税で車」というノリ自体が新鮮で、ちゃんと話題になってるのは純粋にすごい。今後、他の自治体でも地場産のEVメーカーがこの仕組みに乗ってきたら、ふるさと納税の景色がけっこう変わりそうな予感がしてます。
参考リンク置いておきます。
- 株式会社バブル プレスリリース(2026年4月16日)
- ビベルトライク公式サイト
- 神奈川県伊勢原市のふるさと納税(ふるさとチョイス)
- 総務省 ふるさと納税指定基準
- 前橋市ふるさと納税 控除上限額早見表
それでは、今日もいい道を。


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