くるまにあ通信管理人のタケです。
夕方になると、勝手にヘッドライトが点く車、最近めっちゃ増えてますよね。
あれ、オートライトって機能なんですけど、実は2020年4月から新型乗用車には装備が義務化されてるんですよ。今売ってる新車は基本的に全部オートライト付き。
で、これ便利な反面、「消したいのに消えない」「フェリー乗るとき困る」みたいな声もちょいちょい聞きます。僕も初めてスイスポに乗り換えた時、駐車場であれ、消えない…?ってなって5分くらい焦りました。
今回は、オートライト義務化の背景から、消せない仕様の本当の意味、困ったときの対処法までまとめてみました。
オートライト義務化って2020年から始まってる
オートライトの義務化は、ざっくりこんなスケジュールで進みました。
| 時期 | 対象 |
|---|---|
| 2020年4月 | 新型乗用車 |
| 2021年4月 | 新型大型車(バス・3.5t超トラック) |
| 2021年10月 | 継続生産の乗用車 |
| 2023年10月 | 継続生産の大型車 |
なので、2021年10月以降に新車として販売された乗用車は、新型車・継続生産車のどっちも基本オートライト装備と思っていいです。それより前は車種・グレードによってメーカーオプションだったり標準装備だったり、バラバラだった感じ。
義務化の根拠は道路運送車両の保安基準。国土交通省が2016年に改正したルールで、新車として販売する条件にオートライト機能の装備が組み込まれました。
ちなみになんですがー、義務化されたのは「自動点灯機能」の方であって、ライト全部が勝手に動くわけじゃないです。具体的には、周囲が一定の暗さになったら自動でロービームを点灯する機能が義務化された。
「消せない仕様」の本当の意味
オートライトについて検索してると、「消せない」「消したいのに消えない」って話が必ず出てきます。これ、なんとなくのイメージじゃなくて、ちゃんと保安基準で消せないように設計が義務付けられてるんですよ。
具体的には、保安基準の自動点灯機能の要件として、「自動点灯機能は手動で解除できないものでなければならない」と決められてます。
| 状態 | 消せるか |
|---|---|
| 走行中+暗い | 消せない(保安基準で禁止) |
| 走行中+明るい | そもそも自動消灯してる |
| 駐停車中(パーキング等) | 消せる車種が多い |
| エンジンOFF | 消える |
つまり、走行中は何をどう操作しても消灯できない設計が義務化された、ということ。OFFポジションに切り替えても、AUTOから外しても、走行中は強制的に点灯し続けます。
消せるのは駐停車中(パーキングに入れた状態など)に限られる。これがオートライトが「消せない」と言われる本当の理由です。
そりゃ「消せない」って話題になるわな…。
ちなみに、停車してエンジンを切れば普通に消えるので、「降りる時に消えなくて焦る」みたいなことは基本ないです。エンジンOFF=ライトOFF。これは安心してください。
困ったときの対処法
消せない仕様は分かったとして、それでも「ライトを点けたまま停車したくない」って場面、ちょいちょいありますよね。シーン別の対処法をまとめました。
| シーン | 対処法 |
|---|---|
| フェリー乗船・船内待機 | エンジンOFFが基本 |
| 洗車機・ガソスタ夜間待機 | エンジンOFFまたは駐停車中にOFF |
| 夜の駐車場で長時間アイドリング | 駐停車中ならOFFに切り替え可能 |
| 暗いトンネル抜けて明るくなった瞬間 | 自動で消えるので待つ |
いちばん多いのがフェリーの乗船時。係員さんから「ライト消して」って言われるんですけど、AUTOのままだと暗いから点きっぱなし。これは素直にエンジンを切るのが確実です。長距離フェリーで車両甲板に駐めてからエンジン切るタイミングがあるので、そこで消えます。
車種によっては駐停車中ならOFFポジションに切り替えても消えるものもあるんですけど、走行中は何をしても消えないので、「停めてから操作する」のが大原則。
あと、OFFに切り替えてエンジン切ったら、次にエンジンかけた時にAUTOへ自動復帰する車種もあります。「うっかりOFFのまま走り出す」のを防ぐ親切設計。フェリー降りた後とかに、ライトのスイッチが意図しない位置になってないか一応確認しといた方がいいです。
まとめ
- 2020年4月から新型乗用車、2021年10月から継続生産車でオートライト義務化
- 義務化されたのは「自動点灯機能」のロービーム
- 走行中は保安基準で手動消灯が禁止されてる(これが消せない仕様の正体)
- 消せるのは駐停車中のみ。エンジン切れば普通に消える
- フェリー等で困ったらエンジンOFFが確実
警告灯一覧の記事でも書いたんですけど、最近の車は安全装備がほーんとに増えてるんですよ。便利な反面、新車に乗り換えた時に「これ何?」って戸惑うことも多い。オートライトもその一つかなと思ってます。
まにあ編

義務化の背景や、海外のライト事情まで深掘りします。
なぜ義務化が必要だったのか(薄暮時事故の話)
オートライトが義務化された大きな理由は、薄暮時(夕方)の交通事故が多いからです。
警察庁の交通事故データでも、日没前後1時間の死亡事故が他の時間帯より明らかに多いことが知られてます。特に秋〜冬の17〜19時あたりは要注意の時間帯。
原因はシンプルで、薄暗い時間帯は歩行者や対向車から見えにくいから。ドライバー側は「まだ見える」と思ってライトを点けないんですけど、外から見ると車のシルエットが背景に溶け込んで認識されない、っていうケースがめっちゃ多い。
「点け忘れ」「点け遅れ」を機械的に防ぐために、人間の判断に任せず自動で点ける仕組みが義務化された、というわけです。
しかも走行中に手動で消すこともできない仕様にしたあたり、まーじで本気で点け忘れを潰しに来てる感じが伝わってきます。
1,000ルクスってどれくらいの暗さ?
オートライトの自動点灯基準は、保安基準で周囲の照度1,000ルクス未満で点灯、7,000ルクス以上で消灯と定められてます。じゃあ1,000ルクスってどれくらいの明るさなのか。
| シーン | 照度の目安 |
|---|---|
| 真夏の屋外(晴天) | 10万ルクス前後 |
| 曇りの屋外 | 1万〜3万ルクス |
| 日没15分前くらい | 1,000ルクス前後 |
| 明るい室内・コンビニ店内 | 500〜1,000ルクス |
| 夜間の街灯下 | 10〜50ルクス |
1,000ルクスは日没ちょい前くらいの明るさ。だから夕方になると勝手に点くんですね。逆に7,000ルクスは晴天の日中レベルなので、明るくなれば自動で消える。
あと、トンネルの中も大体1,000ルクス以下になることが多いです。長いトンネルに入ると自動でロービームが点いて、出ると消える。これもオートライトの恩恵。
たまに、曇り空のお昼でも勝手に点く車がありますけど、あれは曇りが濃くて1,000ルクス切ってるパターン。センサーは正直なんですよ。
海外のオートライト事情とDRL
海外のライト事情はちょっと特殊で、日本のオートライトとは違う方向に進んでる国も多いです。
特にカナダや北欧諸国は、DRL(デイタイムランニングライト)の装備が義務化されてます。エンジンかけてる間ずっと前面のライトが点きっぱなしになるやつで、輸入車や最近のレクサスのフロントが昼間でも光ってるのを見たことある人、いると思います。あれです。
EU圏も2011年以降、新型乗用車・小型商用車にDRLの装備義務があります。アメリカは任意装備ですが、メーカーが標準装備してる車種が多い。日本だけが「暗くなったら点ける」オートライト方式で、欧米は「昼間も点けっぱなし」のDRL方式が主流、ってイメージで大体合ってます。
DRLは歩行者や対向車に「車が来てるよ」って常時アピールする装備で、北欧やカナダみたいに緯度が高くて昼間も薄暗い地域では事故減少効果が確認されてるらしい。
日本もいずれDRLが標準化されていく流れな気がしてる。実際、最近の国産新車もDRL装備してる車種、まあまあ増えてきました。
AUTOから外しても次回また戻る車種がある
オートライトを駐停車中にOFFにしてエンジン切ると、次にエンジンかけた時に自動でAUTOに戻る車種があります。
これ、設計思想として「人間がうっかりOFFのまま走り出すのを防ぐ」ためなんですよ。よくできてる。
ただ、フェリー乗ってる人とかからすると「毎回AUTOに戻すの面倒」って声もあるみたい。車種によっては設定でAUTO自動復帰のON/OFFを切り替えられることもあるので、取扱説明書チェックしてみるといいです。
ちなみに、僕のスイスポはイグニッションONのたびにAUTOに戻る系。フェリーで使ったら戻し忘れてないか念のため確認、って意識でやってます。
とはいえ、戻し忘れて夜走り出してもすぐ自動で点くのがオートライトの良いところ。仕組み的には冗長性がある設計になってます。
参考:道路運送車両の保安基準等の一部を改正する省令等について(国土交通省)/オートライト機能の搭載がついに義務化へ(JAF)/オートライト「義務化」でヘッドライトは何が変わったのか(くるまのニュース)
それでは、今日もいい道を。


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